少子化が予想を上回るペースで進むなか、社会全体で子供を育てることを目的に
行政機関「こども家庭庁」が発足し、基本的な方針を示す「こども大綱」が作成されました。
今回はこれらの動きや要点とともにスポーツにおける考え方について考察したいと思います。
子供に関する取り組み政策を中心にする社会へ
今、子どもを取り巻く社会の仕組みが大きく変わろうとしています。
キーワードは ”こどもまんなか”
2023年4月1日に「こども家庭庁」が創設され、同時に子供の権利や人権を守るための法律として「子ども基本法」が施行されました。
少子化の進行や貧困による格差の拡大、増加するいじめ児童虐待など
子どもに関する社会課題が増え続けるなか、
子ども家庭庁は大人中心の国や社会の形を ”こどもまんなか” へと変えていく子ども政策の司令塔として役割を持っています。
また2023年12月には、今後の子ども政策における基本的な方針や重要事項を一元的に定めた「こども大綱」も策定されました。
全ての子ども・若者が身体的・精神的・社会的に幸せな状態(ウェルビーイング)で
生活を送ることができる「こどもまんなか社会」の実現が今求められています。
では、子ども真ん中社会とはいったいどのような社会なのでしょうか。
こども大綱では当事者である子ども若者の視点からこどもまんなか社会の姿を描き
次のように示しています。
☆こども大綱が描く「こどもまんまか社会」とは☆
すべての子どもや若者が、保護者や社会に支えられ、生活に必要な知識を身につけながら
1 心身ともに健やかに成長できる
2 個性や多様性が尊重され尊厳が重んぜられ、ありのままの自分を受け入れて大切に感じる(自己肯定感を持つ)ことができ自分らしく一人一人が思う幸福な生活ができる
3 さまざまな遊びや学び体験を通じて生き抜く力を得ることができる
4 夢や希望を叶えるために希望と意欲に応じてのびのびとチャレンジでき未来を切り開くことができる
5 固定観念や価値観を押し付けられず自由で多様な選択ができ自分の可能性を広げることができる
6 自らの意見を持つためのさまざまな支援を受けることができその意見を表明し社会に参画できる
7 不安や悩みを抱えたり困ったりしても周囲の大人や社会にサポートされ問題を解消したり乗り越えたりすることができる
8 虐待、いじめ、体罰、不適切な指導、暴力、経済的搾取、性犯罪、性暴力、災害・事故などから守られ困難な状況に陥った場合には助けられ差別されたり孤立したり貧困に陥ったりすることなく安全に安心して暮らすことができる
9 働くこと、また誰かと家族になること、親になることに夢や希望を持つことができる
「こども大綱」より抜粋
とされています。
私自身はスポーツが人生で最も大切だと言いたいわけではありません。
上記は芸術・表現の分野でも、勉強の分野でも、社会活動でも、目指すべき重要なテーマです。
ただ私にとってその多くはスポーツ通じて体験することができたという確かな実感があるだけです。
”自分の体験を通じてしか、誰かに伝えることはできない”
そう私は思っています。
以上をふまえて私たち保護者や指導者は
「地域や成育環境に関わらず、子どもがスポーツ・体験活動を通じて生き抜く力を得られる機会を作り出し、健やかな成長を支える環境を充実させていくこと」
が重要になるのではないでしょうか。
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